待たせしました。
 さて、書くぞ晒すぞ、ご開帳だぁぁぁ ! と思っていたら、カミさんがやってきて「バカなことはやめなさーい(マジ怒)。マルサが来たらどうすんのっ、このバカ亭主 !」というようなことを言うもので、隔靴掻痒、ホンの一部しかお見せできないことになってしまいました。
 しかも、カミさんの検閲付きです。(←本当はこういうことを書くのも憚られる)
 べつに脱税してるわけでもないし、正当な書類なんだけどなぁ、と思うのだけど、「ぢゃあ、あんたは不特定多数の人々に、自分チの冷蔵庫の中身をご開帳するワケ? 少しは物事を考えなさい !」という反論に呆気なく私は轟沈したわけです。
「冷蔵庫の中身なんて見せてもかまわないよ」などと言おうモノなら「あんたが構わなくても、私が構うの !」ということになるのは分かり切っているので、またいつか、というところで、お茶を濁します。
 て。

 これが確定申告書の控えの冒頭部分です。控えというからには、これと全く同じモノを税務署には提出したわけです。
 フリーランスや自営業の人には毎年お馴染みのモノなのでしょうが、サラリーマン、学生諸氏は、初めて見る方も多いでしょ? 実は私も今年、初めて見ました。
 ちょっと見えにくいけど、「納める税金の計算」項の一行目「営業」の部分が、印税収入部分となるわけです。二桁万円だということだけが分かりますね。

 で、これが同じ控えの一番最後の部分です。書き直しの繰り返しが、私の悪戦苦闘ぶりを物語っています。でも、後から考えてみると、そう大したことはなかったんだけどね。
 大切なのは一番最後の52万7,400円というところ。これが戻ってくる税金の額です。すごいでしょ?
 でも、特記しておかなくてはならないのは、これ全額が、執筆活動による税金の還付ではないということです。上から4行目の30万600円は、マンション購入による特別控除です。これは誰でも受けられますから、副業による節税額は、およそ22万円というところです。
 でも、それだってすごいよね。

 平成11年度の場合、2/16から3/15の間に所轄税務署に上記の書類などを提出しに行きます。
 税務署の人は比較的優しいです。初心者にも丁寧に説明してくれるので、まずは一度顔を出しに行くことをオススメします。私は2度行きました。
 一度目は「どうすればいいのよ、何を持ってくればいいのよ」と聞きに行っただけ。すると、あんたの収入はどういう構成になってんだ? などと聞かれ、それに応じた書類などを揃えてくれた後に、こういうのをくれます。

 平成11年分「確定申告のしかた」という32ページばかりの冊子です。給与所得に加えて、不動産収入、営業収入などがある場合などの実例をあげて、分かりやすく説明してあります。お役所の作ったマニュアルとしては、私はなかなかよく出来ていると思います。これに書いてあるとおりに、書類の中身を埋めて行くわけです。

 二度目に税務署に行ったのは出来上がった申告書の提出のためでした。
 私が行ったのは3/15の期限ギリギリでして、いやあ、江東東税務署は混み混みでした。でも、処理は比較的スムーズで、一時間半ぐらいですんだかな。税理士のオッさんたちが会場にいるんで、分からなかったところなどを聞いて、訂正して提出するワケです。
 私の印象としては「案ずるより生むが安し」でした。

 さて、意外に簡単だったよなぁ、とか思いながら、日々の生活をしていると、ある日、このようなハガキが届きます。

 国税還付金振込通知書です。
 書いてありますがな、支払金額52万9,700円。これ、私が払うんぢゃなくて、払い戻されるわけですよ。若干、金額が増えてます。何でだ? と思うけど、貰えるモノは貰っておきます。
 よくよく見ると、振込予定日が4/20。もうすぐだね。臨時のボーナスだ。嬉しいね。

 でも、この後に「税務署ですが、確定申告の件で……」と電話が来るんだってね。だから、領収書などはしっかりと保管して、来たるべきマルサとの対決に備えるのさ。
 その時が来たら、またこのページでご報告しますよ。(2000/4/16)



 て、これだけでは何のこっちゃ、という人も多いでしょ。
 そういう方にお薦めの本があります。「確定申告マニュアル」ってヤツで、私が参考にしたのは2000年版。この版で、もう6年、6冊目になるのだそうです。
 実は私もこの本を読むまでは、ぼんやりと「今年は税務署に行かなくっちゃなぁ、ヤだなあ」ぐらいに考えていたのです。それどころか「税金さらに払わないといけないんだろな」とさえ思っていたのですね。
 ところがところが、結果は上記のごとくであります。
 本には「会社にバレないためには」など、色々、実践的なことも書いてあります。表紙から想像できる通り、フレンドリーで、漫画だらけの内容です。分かりやすいです。
 主に、マスコミ関連のフリーランスの人々を対象にしているようなのですが、一般のサラリーマンにも十分に参考になります。
 税務署に行く前に一読をオススメします。
 勿論、この本の値段、1,100円也も「必要経費」に入れることが出来ますよ。

「ビンボーなあなたの確定申告楽勝マニュアル」
 ゼイキン対策委員会著 情報センター出版局 \1,100


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