売れてる? いえいえ、そんな……、なんです(本当)。
インターネットがいかに凄いと言っても、まだまだ一般書店ネットワークに較べると、桁が一つ半(ここが微妙なところ)違うわけでして、WAVE出版の倉庫には、まだまだ4桁の単位で在庫がうなってます。ピレネー山脈のごとく、というのは、多少控えめでして、本当はアンデス山脈のごとし、だそうです。
編集小田嬢は、少し動くと倒れそうだと言ってます(←これはウソですね。在庫は倉庫にあるそうです)。さて、耳寄りな話というのは、税金の話でござんして、私、この間、生まれて初めて「確定申告」に行って参りました。11年間、ずっとサラリーマンをやってきた私としては、年収2,000万円を超えてるワケもないですから(当然だ)、まあ、殆ど生まれて初めて税務署に行ってきたワケですよ。そこで私は「必要経費」というものの凄みを初めて知ることになるわけです。
分かりやすいように、ぶっちゃけた話をしてしまいますと、初版第一刷、つまり今うなってる全部の在庫を売り切るまで、私の印税はウン十ウン万円(50万円未満)です。これで総額です。他には何もありゃしません。
半年間というもの(執筆にかかった時間)、毎朝毎朝3時間ずつ、呻吟しながら書いた結果なのですが、別段、WAVEさんが特別なわけではなく、これは大抵そんなものなのです。
時給に換算すると100円あるかないかというところだと思います。
専業作家というものは、凄いんだなあ、と本当に感心してしまうのですが、まあ、そういう話はまた別の次元なワケで、ま、おいとくとして……。さて、必要経費というのは、プリンタのインク代、紙代、交通費、など分かりやすいものも色々とあるのですが、例えば、今現在、私が向かっているパソコンなども、減価償却が認められます。パソコンなどは6年で償却ですから(大型の電子計算機、という括り)、買った価格の9割(なぜか)の6分の1が必要経費として計上されます。
この他、交際費(飲み食い代だ!)もありますし、参考書籍代(自転車雑誌代だ!)などもあります。
○○取材費(伏せ字2字。言えない!)などというトンデモないものもあるわけです。
私の場合、本の性質上、自転車の減価償却も恐らくは認められたでしょう。まあ、それはしなかったっすけどね(原稿に粗大ゴミだった、と書いてしまってるし……)。
で、何だかんだで、必要経費の合計がウン十ウン万円をかなり超えてしまったわけです(当然だ!)。
その超えた額はサラリーマンとしての給与所得に食い込みます。
結果、マンションの取得控除(まあ、こちらの方が大きいのだけど)とあわせて、なんと、50万円以上が戻ってくることになったのです。言うまでもなく、これはデカいですぜ。
週末にでも、もう少し詳しく書こうと思うのですが、サラリーマン諸氏は、すべからくして副業を持つべきだと思います。それがどんなに小さなものでも(私のごとく)、確定申告で大きな意味を持ちます。
以前から腹が立っていたのですが、我々月給取りは、ホントーに税金を払い過ぎです。
長銀、日債銀救済のためにに払い込まれた、あの6兆7000億円*。あれはそっくりそのまま我々の税金であります。でも、それに腹を立てても現状が何も変わらない。よろしい。そうなのであれば、自衛しましょう。この項に関しては、次の日曜日あたりに続きを書きます。確定申告書などの実物を示してね。またしてもバカをさらし身をさらけ出して、ご説明いたします。お楽しみに。(2000/3/25)
*6兆7000億円です。6,700,000,000,000円ですぜ。何これ? 今、桁が数えられなかったよ。このやろー、血税血税っていうけど、献血でもしたら、この額がひねり出るとでもいうんかな。オレにかかってる生命保険は恥ずかしながら5,000万円だよ。オレは日榮や商工ファンドや、ナニワの帝王とやらに追い込まれても、5,000万円上限しか払えないんだよ。あ、話が別か。
だがね、こんなたわけた税金を我々は素直に支払わなくてはならないのかな。天引きの給料袋を「はー、そうですか」と素直に押し戴かなくてはいけないのかな。で、それがあれらの色々な人々の退職金になるのかな。