Mさん、完全オタク化。自動車雑誌の会社に勤めていると思えない。■エンタープライズ改
自転車で通勤するようになって3ヶ月。始めた頃はとにかく必死。特に最初の1〜2週間は緊張の糸が張りつめていたせいか、あまり疲れを感じなかった。ところが慣れてくると、日に日に疲れが蓄積されていくのがわかる。眠っても疲れがとれない。週末休んでも疲れがとれない。そのツケは平日の昼間にやってくる。仕事でクルマを運転していて、渋滞にハマルと同時に瞼が重くなるし、デスクワークを始めると間髪いれずに睡魔が襲ってくる。何度PCの画面をkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkと、こんなカンジにしたことだろう。リアルですね。
しかし3ヶ月もたてばカラダも慣れる。慣れるといろいろ気になりだす。気になりだすと我慢できなくなる。てな訳で、エンタープライズ号に手を入れることにした。
路上タイヤ交換の図。しかしながら、その格好は……。12月ですよ。今は。タイア
「タイアを換えると乗り味が劇的に変わるよ」
これは多くの先輩方からのアドバイス。そこで、通算距離が1,500kmを超えた11月某日、日頃よりお世話になっている、墨田区の寺田商会へエンタープライズ号を持ち込みました。
純正のブロックタイアはとてもタフで頼もしい。少々の段差なんてへっちゃらだし、パンクの不安も感じなかった。もともとの使用目的を考えれば当然だが。その一方で、走行抵抗、ロードノイズ、掌に伝わる振動はすさまじいものがあった。こんなものさと思っていたが、他を知らなかったんだからしようがないか。ところがどうだろう。いざタイアをスリックに換えてみると、劇的ってもんじゃない。違うバイクになったとは言わないが、キャラクターが完全に変わったようだ。クルマでもタイアを交換することで性格が変化するが、そんなもんじゃない。素人なりに表現してみると、カーブや曲がり角で、今まではハンドルを強く握り『エイヤッ!』と曲がっていたものが、交換後はハンドルに頼らずに体重移動で進路変更する感が強くなった。スキーでターンする感覚に似ているような気がする。ひらりひらりと。蝶のように舞い、熊のように突進している(未だに妻からは自転車に乗る姿がサーカスの熊のようだと言われる)。まるで戦艦から駆逐艦に、爆撃機から戦闘機に、ファミリーカーからスポーツカーに変わったような、そんな軽快感がたまらない。ロードノイズや振動からも開放された。
こんなに変わりましたの図。スゴイよね、タイヤの差って。
現在の私はチューブラーですが、一番「スゲー」と思ったのは、ランドナーの「26*1 3/8」から700cに換えたとき。
自転車に羽が生えたかと思います。
で、さらにスゴくなります。お次をどうぞ。