うも、謹賀新年。今年(2003年)初の更新が16日になってしまいました。申し訳ない。
 で、さて、冬場の新兵器ということで、最近、私はこんなモノを手に入れました。


ハクキンカイロ

かしい」と思う人、「何コレ、ライター?」と思う人、年齢によって様々でありましょうが、カイロであります。使い捨てのモミモミものではなく、中で液体燃料が酸素と化合するというモノホンの「懐炉」。大きさは縦が9cm、横が6cmというところ。


パッケージの内容物はこんな感じ

 阪の(株)ハクキンという会社をネットの中で見つけましてね。そこで購入した。
 実は私の懐炉歴は長くて、実に中学校の頃にこのタイプの懐炉を持ってました。当時すでに「使い捨てカイロ」は出回っていたのですが「懐の中に火がある」というのが何だか「男のロマン(ナンデだ?)」という感じがしまして……。特にその頃、キャンプとテントに凝っていたもので、速攻で手に入れていたのだ。
 あのカイロはどうしたのだろう。結局どこかに行ってしまったけれど、私にとっては「懐かしモノ」の一つだ。
 それにネットの中で出会った。こりゃもう買うしかないね。で……。


付属品の巾着袋だ。BMの意味は不明

 朝の通勤に試しに使ってみたのよ。
 ホントはあまり期待してなかったんだけど、コレがかなりイケる。左胸のポケットの中に(ちょうど心臓の上あたりだね)入れておくと、血がポカポカと暖まる感じで、朝の寒さがかなり緩和される気がする。
 一回の給油で、このBMタイプは18時間もつそうで、朝、給油すれば、ほぼ一日中大丈夫。したがって帰り道もポカポカ。冬場、こりゃイイゾ。

 料は薬局などで市販されているベンジンだ。
 染み抜き用でなく、きちんとカイロ用を買わなければいけないらしいが、メーカーのハクキンが出しているベンジンは左の写真の如し。ステキなオジさまの笑顔がかなり怪しい。が、まあ歴史をあらわしていると言えば言えるな。
 実は(株)ハクキンという会社は、驚き呆れたことに大正12年創業だという。それから今までカイロ一筋。ハクキンカイロという名称は、プラチナの白金から来ておりまして、火を付ける火口が白金で出来ているのだ。
 ベンジンを白金を触媒として酸化させ、130〜300度の温度を得るのだという。だからして「燃焼」というのは誤りで「急激な酸化」というのが正解。したがって火事にならない。安全。
 発熱カロリーは使い捨てカイロの実に10倍。一回あたりのコストは10分の1。これ、結構良くないですか? おまけにゴミがでないから、エコロジストの多いツーキニストにはピタリだと思うのだが、いかがだろうか?

 りゃエーかもと思われるなら、ハクキンのHPでも覗いてみるとイイかも。私が買ったのは上記の「BM」というタイプだったけど、もう少し小さいヤツとか、逆に大きくて持続時間が長いヤツとか、色々あるらしい。
 宣伝する義理など毛頭ないのだけれど、とりあえず私は気に入ってる。かすかにベンジン臭がするのが玉に瑕。
「おーレトロー」と思うか、「ジジくせー」と思うかは、それこそ本人の好みだ。ま、とりあえず私はコレで2003年の冬を乗り切るつもりだ。

 ただし、低温火傷にはご注意。使い捨てカイロと同じだけど、直接肌に触れさせないようにね。(2003/1/16)

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