スイッチはこれだ

 の「ホーキースポークス」、驚くのは、全身これマイコンまみれなことだ。お台場の観覧車のようなあの模様を作るために、あらかじめ模様がプログラミングしてある。でも、それだけじゃなくて「Set」スイッチでプログラムを指定することまで出来るのだ。自分の好きな模様、そして、文字まで組み込むことが出来る。
 停止しているときは、それぞれのLEDが単に点滅しているだけだけど、時速4km以上で動き出すと、その点滅がキチンと光の模様になるのだ。
 さらには、その模様のパターンが、5秒ぐらいのサイクルで、どんどん変化していく。花模様になったり、渦巻きになったり、放射線になったり、見ていて飽きない。

 さらに驚くのは、パワーボタンだ。「ホースポ」は1本だけではバランスが悪いので、ホイール1つにつき、2本、3本と装着するのだけれど、一つのパワーボタンを押すだけで、全部のスイッチが入り、それぞれがきっちりとシンクロする。ワイヤレスリレーなのだ。
 よって、何本装着しても模様がバラバラになることはなくて、全部あわせて一つの光のデザインを形作る。これはすごい。よく考えられている。


ココから電池を入れるのだ

 て、驚くばかりの「ホーキースポークス」なのだけど、実は不満もあるにはある。
 まずは電池だ。1ヶ月程度は楽々持つ。それはいいのだが、ただ、それぞれに単3乾電池が3本ずつ必要なのだ。2本で6本、3本で9本だ。当たり前だが。
 で、これはやっぱり重すぎるよ。本体重量はさほどではないものの、電池6本(9本)は、さすがにキツい。
 ホイール重量は、そのまま自転車の性能に直結する部分で、だからこそクルマの世界ではアルミホイールが全盛となったりしてるのだ。事情は自転車でも変わらない。
 また、その乾電池が、プラスチックケースの中で「カチャカチャカチャ」と、始終鳴りつづけている。これが実に気になるのだ。電池自体にビニールテープを巻いたりしてみたんだけど、どうも抜本的な解決にはなってない。アメリカ人は「そんな些細なこと」と言うかも知れないが、殆どの日本人は「気になる」と言うと思うぞ。
 電池についてのこの2つの問題は、早急に改善してほしいところではあるな。私は日本の代理店にそう申し述べたところだ。

*最近のメールによると、音鳴きは「90%解決しました」とのこと。私は期待して待っている。→その結果。(2003/3/17)


全体像はこんな具合になる

 のMR-4Fは24インチだから、装着可能範囲ギリギリだった。
 普通のロードやMTBの場合は、もっと余裕のある装着状態になるとは思う。でも、もう少し細くてもいいな。小さくてもいい。中身のコンピュータの都合上、このあたりは無い物ねだりなのかもしれないのだけど。

 全体的な感想としては、一言でいって「夜の走行が楽しくなった」だ。
 私の通勤コースには皇居の周りの桜田門周辺があるのだけれど、このあたりが、夜になるとほぼ真っ暗になる。そこをホイールビカビカ状態で疾走する。すれ違う自転車、歩行者が、みんな振り向く。ちょっと気持ちいい。
「何じゃ、今のは……」という感じだ。
 おそらくはクルマからの視認性も大いに高まっているのだと思う。

 自転車自体の性能は(重量分ということで)若干落とすかもしれないが、街乗り、通勤、ということに関しては、結構オススメグッズだと言っていいと思う。
 だが、問題は値段だ。
 一本あたりいくらになるのか。5000円するようでは厳しいと思う。
 だが、一本3000円なら?
 そのあたりは、日本販売開始が決まったところで、ココでお知らせします。お楽しみに。(2003/3/10)

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