手元はこんなです。

 晶部分はスピードメータです。Dモードと、Dsモード、それに手動のチェンジが選べます。Dsモードの方がシフトアップがいくぶん早く、ペダルが重めです。Dモードは常にシャカシャカ状態。Dの方が一般的とされてるみたいだけど、私にとってはDsでも軽すぎるぐらい。たぶん将来のハイパーママチャリを睨んでの設定なのでしょう。
 4速で、シフトが切り替わる度に「ピッ」と電子音が鳴り響きます。変速は実にスムーズ。楽チンです。
 よく見ると、トマトのシールが貼ってあって「オートマ!」とか書いてありますね。駄洒落ですね。オヤジギャグですね。誰がコピー書いたのやら……。


変速機自体はこう。

 ての通り、ディレイラーは内装式です。抵抗は思ったほどありません。普通のディレイラーとの違いは?と問われても分からないぐらい。歯車が露出してないんで、油で汚れませんね。このあたりも、将来のハイパーママチャリを睨んでのことでしょう。でも、4速はやはり少なすぎると思う。特に重い方のギアが若干、軽い。いや、軽すぎ。必然的に汗かきます。夏の気温のせいだけでなく。

 イストはホントにオートマです。停まると必ず次の発進はローからになるし、スピードが乗ってくると、どんどんシフトアップする。ブレーキをかけてスピードを落とすと、当然、ピッとシフトダウンする。坂を上るとシフトダウンするし、さあ下りだ、とペダルを踏むとピッとシフトアップする。
 え? 何でオレの考えてること先回りできるのぉ?? と思っちゃいます。
 車輪の横っちょとチェーンの横っちょにセンサーが付いてて、スピード、チェーンの張力(つまりペダルを踏む力)に応じて、シフトのアップダウンをするのだそうで、うーん、これが結構自然。
 私は「けっこう快適」と思ったぞ。例の70年代少年スポーツ車の「シンクロメモリー」などとは全く次元が違う。まさにハイテクです。ちなみに、世界的に見ても、こんなのシマノにしか作れないんだそうです。



 

んで、「オートD」とは関係ないけど、私、サスペンション付きの自転車に乗るのって初めてなのね。

 輪には流行りのサスペンションが付いてます。まあ、快適。いつもの私のランドナーの乗り心地はいったい何だったんだ。


 て、2週目のインプレッションですが、「これに向いてる人は確かにかなり多数存在する」というのが今のところの印象です。ひょっとしたら、私だってそのうちの一人かも知れません。
 カミさんに乗らせてみたら「これ面白ーい。サイコー。あたしコレ欲しい。欲しい欲しい欲しい」状態に、たちまち陥りました。面倒っちいシフトは元々苦手なのです、これらのカミさんのような人々は。あらゆるツマミが嫌いなんだな、ビデオなんかでもね。まるで田舎のバーさんだ。
 でも一方で、「毎日の通勤」というシチュエーションから考えると、結構アリなのかも、とも思うのですよ。

 なみにタイヤが700cということもあり、次のような結果になってます。

 いつものランドナー …… 会社まで45分 ……汗200cc(推定)
 オートDのビアンキ …… 会社まで35分 ……汗500cc(推定)

 驚いたことに、こっちの方が速いというのも、また一つの現実です。