ははははは。ついに表紙イラストデビューです。何を隠そうイラストレータも私。モデルも私。あ、そりゃ見れば分かりますね。
 岩波書店としても、このシリーズでイラストを表紙に持ってくるのは初めてなんですって。うーん、岩波書店らしからぬといわれればその通りで、でも、今更そんなこと私に言っても知らんもんね。

 アクティブ新書の10月新刊はこれ以外にも「野球がおもしろくなる 変化球の大研究」姫野隆太郎著と「メールマガジンの楽しみ方」原田勉著があります。
 詳しくは岩波書店のHPをご覧下さい。
(02/10/4)


  の通算4冊目、岩波アクティブ新書47「快適自転車ライフ」です。
 新書ですから、これまでのものに較べてかなりお安く740円。こいつは(も?)出来ることなら、買っていただきたい、と思ってます。

 今回の本の主眼は2つありまして、1つ目は「かつての自転車少年少女」にもう一度自転車の楽しさを思い出してもらうこと。そしてもう1つが、自転車的なる社会を目指すための一種の「自転車論」です。
 よって、前回の「自転車生活の愉しみ」よりも、若干、語り口がマジメ。とはいっても私のことですから、マジメにも自ずと限界があるわけですが……。
 自転車の選び方、楽しみ方、自転車通勤のチップス、以外に次のような項目に多くのページを割いています。

●ママチャリがなぜ生まれたのか、そしてママチャリの限界とは何か
●「チャリンコ」の語源とそれがあらわすもの
●放置自転車対策とそのための街づくり
●自転車の健康への影響
●「共有自転車」に未来はあるか
●安全運転のための社会と個人への提言、雨の日の対策など
●西洋と東洋の自転車シティの差はどこにあるか
●そして「自転車的」なる精神とは

 ……などなど、こう書くと何だかシカツメらしい話のようですが、エッセイとしても楽しく読めることを心がけました。
「自転車生活の愉しみ」と若干の重なりがあることは否めませんが、なるだけそこを離れて、既に前作を読んでいただいた方にも、次のステップを感じていただけるような本にしたつもりです。

 いよいよ自転車への風は吹き始めた。
 クロスバイクの爆発的な売り上げや、このところのメディアへの露出の多さが、それを雄弁に物語っています。
 そこにもう一つ後押しを付け加えたい。書店の「自転車コーナー」ではなく、普通のコーナーに並ぶ本で(今回の場合、新書本コーナー)、比較的手にとりやすい価格。普通の人が読めて、なおかつ、自転車をある程度知った人にも楽しめる。そうしたものを書きたいと思いました。
 出来ることなら、周りのオジさんオバさん、もしくは、お兄さんお姉さんに「自転車って実はこんなにイイよ」と、この本を薦めていただきたい。何よりも、みくびられている「自転車の実力」というものを、知らしめていただきたい、などと思っています。

 是非っ。ヒキタ伏してお願い申し上げる次第です。よーろーしーくー、お頼み申す。