もはや、リトラクタブルライトは当たり前なのだ。過激なメーカー丸石自転車は、ついにこんなにタマラナイものを出してしまった。アイツに勝つのはこれだ! だぜだぜだぜ。
昭和55年(1980)、自転車はますますクルマになってきた。とうとう、変速レバーがフロアシフト形式になっちまったのだ。 ココにいたって、少年用過剰自転車は、いよいよ爛熟期に入ってきたと思う。
本当に感心するけど、一体誰が考えたんだ、このシステム。
クルマぢゃないんだから、当然、このままでは変速機は動かないんだよね。よって、電動にせざるを得んワケだ。だから、右の画像にあるように、この自転車はこんなに大きな電池ボックスを積んでいたんだね。
そこまでして、何でそんな意味のないことを……、と思うでしょ。でも、それが時代ってヤツなんだよ、恐らく。
きっとコレ作った人は「バックギアも作れないだろうか」と考えたと思うよ。でもコストの問題と、安全性の問題が邪魔したんだろうね。「それ以上に、そんなの意味無いじゃん」とは考えなかったと思う。意味がないと言う、ということ自体に意味など無かった。そういう時代だったんだ。